パイロットランプはどう使う?回路の組み方を解説

電気工事などの際に使われる「パイロットランプ」。

別名確認表示灯ともよばれ、通電しているかどうかを確認する場合に使われます。

第二種電気工事士などの技術者を目指している方は扱い方を知っておかなければなりません。

ここでは、ここでは、パイロットランプとはどういったものなのか、またパイロットランプを使う回路の組み方について解説をしていきます。

●パイロットランプとは?

別名確認表示灯ともよばれ、電気回路に電圧が加わったかどうかを確認できる小型のランプのことを指します。

パイロットランプは、各家庭でも使われており、ご家庭ごとに、緑色や、赤色、オレンジ色などスイッチと一緒になっていて、点灯しているのを見かけたことはないでしょうか?

夜間に真っ暗な部屋にいる際に、明かりを点灯する際にランプが光ることで目印になります。

また、スイッチに接続した場合の機器が運転しているかどうかも確認できます。

現代においては、パイロットランプ単体を設置する事例は少なくなっており、スイッチ内蔵型が主流となっています。

また、パイロットランプには2タイプ存在します。電流検知型・電圧検知型で利用シーンに合わせて選びます。

パイロットランプは、電気工事士の試験の技能試験でも結線の方法などが問われる問題が出題されます。

電気工事士を目指すのであれば、扱い方は押さえておかなければなりません。

またパイロットランプにはいくつか種類があります。下記ページを参考にパイロットランプの種類とそれぞれの特徴も併せて押さえおくと良いのではないでしょうか。

●パイロットランプの点灯・点滅と回路の組み方

ランプの点灯・点滅には、常時点灯・同時点滅・異時点滅の3種類があります。また合わせて、回路の組み方についても解説します。

*常時点灯

常時点灯は、スイッチのON・OFFにかかわらず、常に点灯する方法をいいます。日中や夜間に関係なく、スイッチがある位置を点灯によって確認することが可能です。

回路の組み方についてですが、パイロットランプの両端に対して、直接電源をINするだけで完了です。

*同時点滅

同時点滅は、スイッチがONの状態に点灯し、OFFの状態に消灯する方法です。これは、スイッチに繋がれている電化製品などが稼働しているのか、稼働していないのかを確認するために使われます。

特に、稼働しているかどうかがわかりにくい換気扇などでこちらの方式が使われます。

同時点滅が作動させるためには、パイロットランプ・常時点灯回路の電源それぞれの間にスイッチをはさんであげます。

*異時点滅

異時点滅では、スイッチがONの状態に消灯し、OFFの状態で点灯する方法です。先ほどの同時点滅とは逆になります。

利用目的としては、夜間に真っ暗な部屋で灯りを点灯したい時に、スイッチの位置がどこにあるのが探しやすくするために用いられます。

回路の組み方についてですが、スイッチおよびパイロットランプを並列に繋いであげることで異時点滅が作動するようになります。

ただこの場合、スイッチをONにした場合も点灯するのでは?と疑問を感じる方もいるかもしれません。

これには、電気が通り易いのがスイッチ側であるため、パイロットランプの方へも電流が少し流れますが、点灯までには至りません。

●まとめ

ここまで、パイロットランプの基礎知識や回路の組み方などについて解説をしていきました。パイロットランプは、各家庭でも身近に存在し、普段何気なく使っているものではありますが、あまり深く意識していないという方も多いのではないでしょうか?

電気工事士などの技術者を目指している方にとって、パイロットランプに関する知識や対処法などは知っておかなければなりません。

是非、パイロットランプの扱い方について、しっかりと把握しておきましょう。